(1) 自然と地勢
神戸地区は、周囲を比較的緩やかな里山に囲まれた自然豊かな伊賀盆地の南側に位置した農村地帯です。東西に真っ二つに串刺しして中央を流れる一級河川木津川の水を農業用水、生活用水として生活の源としてきました。
一級河川木津川に平行して二つの交通機関の国道422号線と伊賀鉄道が貫通しています。地区の南側には、近鉄大阪線伊賀神戸駅があり、伊賀市から大阪への通勤、通学、買い物等の拠点駅となっています。また、近鉄から第3セクターとして運行している伊賀鉄道は、住民の通勤、通学、生活に密着した鉄道であり、神戸地区にとっては無くてはならない鉄道となっています。
(2) 人口と構成
神戸地区の人口は、令和4年3月末で人口1,924人(男899人、女1,025人)【桜丘中学校・高等学校を除く人口1,913人】、世帯数901世帯【桜丘中学校・高等学校を除く世帯数892世帯】で、内65歳以上人口は891人、高齢化率は46.6% 【桜丘中学校・高等学校を除く高齢化率46.5%】と少子高齢化が進んでいます。特に、枅川地区では51.7%・古郡地区では54.6%と、高齢化率が高く限界集落に近づきつつあります。
面積は、22.07k㎡(きじが台地区を含む)で、伊賀市全体(558.17k㎡)の4%を占めています。
また神戸地区は、昭和30年に旧神戸村から上野市に合併し、平成16年11月に伊賀市となりました。地区の構成は、7つの自治会が一つの小学校区としてまとまり、地区の中心にあった元役場跡に「神戸地区市民センター」が整備され、隣接して駐在所、周辺に小学校跡地、保育所、郵便局などが設置されています。
- 伊賀市の人口及び世帯数(伊賀市HP)
- 神戸地区年齢別人口(令和2年3月31日現在)
- 神戸地区年齢別人口(令和3年3月31日現在)
- 神戸地区年齢別人口(令和4年3月31日現在)
- 神戸地区年齢別人口(令和5年3月31日現在)
- 神戸地区年齢別人口(令和6年3月31日現在)
神戸地区の高齢化率の推移
神戸地区の各年3月末現在の 人口推移 |
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区分 | 令和2年 3月末 |
令和3年 3月末 |
令和4年 3月末 |
令和5年 3月末 |
令和6年 3月末 |
上神戸 | 530人 | 516人 | 505人 | 498人 | 483人 |
下神戸 | 232人 | 228人 | 217人 | 213人 | 206人 |
枅 川 | 130人 | 128人 | 120人 | 107人 | 107人 |
上 林 | 188人 | 184人 | 174人 | 169人 | 167人 |
古 郡 | 121人 | 121人 | 121人 | 118人 | 114人 |
比 土 | 410人 | 398人 | 375人 | 363人 | 360人 |
朝日ヶ丘町 | 388人 | 394人 | 401人 | 390人 | 391人 |
計 | 1,999人 | 1,969人 | 1,913人 | 1,858 人 | 1,828人 |
神戸地区の各年3月末現在の 65歳以上の人口割合 |
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区分 | 令和2年 3月末 |
令和3年 3月末 |
令和4年 3月末 |
令和5年 3月末 |
令和6年 3月末 |
上神戸 | 45.9% | 47.7% | 47.9% | 48.8% | 50.1% |
下神戸 | 46.1% | 47.4% | 48.4% | 49.8% | 51.9% |
枅 川 | 52.3% | 52.3% | 51.7% | 53.3% | 56.0% |
上 林 | 41.5% | 44.6% | 43.1% | 42.6% | 43.1% |
古 郡 | 52.1% | 52.1% | 54.6% | 51.7% | 50.8% |
比 土 | 46.6% | 46.5% | 47.2% | 47.7% | 47.2% |
朝日ヶ丘町 | 41.5% | 41.6% | 40.9% | 39.5% | 37.3% |
計 | 45.6% | 46.5% | 46.6% | 46.6% | 46.7% |
神戸小学校の今後の児童数の推移予想(令和5年度以降は上野南小学校へ統合の為
神戸小学校区のみ)
区分 | 令和2年度 | 令和3年度 | 令和4年度 | 令和5年度 | 令和6年度 |
児童数 | 51人 | 53人 | 55人 | 51人 | 49人 |
過去の人口推移をご覧いただけます。
(過去データはこちら)
(3) 農業
神戸地区は、昭和60年10月の上野南部第三地区県営ほ場整備事業推進協議会の設立を起に、昭和61年9月の事業採択、同年10月の上野南部第三土地改良区設立から平成5年の工事完了まで8年間にわたり農地基盤整備事業を行い、昔の棚田から近代的に区画された160haの美田に農村風景も変化し、農業の運営形態も新しく生まれ変わりました。しかし、基盤は整備されましたが、小規模農家が大部分を占めています。稲作は、コシヒカリの生産が主で、32戸の水稲採種農家があります。
(4) 歴史と文化
「神戸の郷」は、古い歴史とロマンを秘めた地区です。東は、国名勝「城之越遺跡」や古墳群、郡役所跡、伊勢神宮に係わりのある「穴穂の宮(神戸神社)」、そして丸山城址と多くの歴史的、文化的遺産を有しています。
特に、神戸のほぼ中心部に位置している「穴穂の宮(神戸神社)」は伊勢神宮とのつながりが深く、歴史的な意義と共に毎年秋に行われる大祭での子ども神輿や獅子神楽の奉納行事、さらに20年毎に実施される遷宮の行事には多数の地域住民が関わっており、地域の中での大きな文化的価値を有しています。